【特集記事NO.001】【告知】【介護士NGAの絵本製作】

どうもドリームメット社員NGAです!

ドリームメットの特集記事第一回目は自分自身!!

他人を取材して記事にする前に自分のやっている事を発信してから人様の紹介記事を作成したほうが失礼ではないのではないかと思いまして。

取材というよりは報告みたいな記事になってしまいますが、もし介護士絵本作家に興味がありましたらお読み下さい!

なぜ介護士が絵本を作るのか?

絵本製作を書く前に、そもそもなぜ介護士が絵本を書くのかを書いていこうと思います。

まず、本職である介護の仕事(訪問介護)はこの記事を書いている時点でお陰様で10年経ちました。

ただ、時間がたてば良いというわけではないですが、何事も10年やっているとある程度の事が分かってくる(理解という意味で)ものだと私個人は思っています。

10年の歳月を人様の介護をさせて頂き、そこで色々な事を学ばせて頂きましたし、介護をこれからも続けていくものだと思っていますし遣り甲斐もあります。

ただ、ある時期から不安が出てきたのです。

介護だけやっていて大丈夫かな?

これは、介護だけではなく、様々な仕事で言える事だと思うのですが、漠然とした不安を抱えながら仕事をしている人って結構いると思っているのですね。

しかも、介護は3Kで給与は安い、休みがない、人間関係も複雑(これはどの仕事にも通じるか)とかになってくるともうですね不安なんですよ!

不安は人を動かす原動力になるので、良い事でもあるのですが。

そんなこんなで、他の事もやっていかなければという焦燥感に駆られてその想いに突き動かされていったのです。

で、ここからです。

介護はクリエイティブだ!という話を各方面の雑誌などで読んだことがあり、「クリエイティブ?じゃあ何かを作ろう!絵が少し描けるし物を作るのは好きだから」という超絶単純な理由で絵本制作を始めたのです。。。

介護はクリエイティブ?

まだ絵本記事紹介にいかないという。。。

本当に介護はクリエイティブなのだろうか?という問題があるのでこれも説明しておきたくて。。。

まず、介護のイメージは皆さんのご想像通りですハイ。

排泄物を扱いますし、高齢者の方への全体のお世話をする仕事なので肉体的にも精神的にも悲鳴をあげます。

全てというわけではないですが、苦労している介護士は相当な数いると思います。

そんな方からは、「どこがクリエイティブじゃ!!横文字にすりゃいいってもんじゃないだろうが!このインテリ気取り野郎が!」とヤジが飛んできそうですが。

でも、今から私がこの記事で公表していく第一作目『にじいろとかげとおばあさんのしっぽ』は介護現場から着想を得ました。

介護は、人間対人間が直接ぶつかり合う、大袈裟に書くと魂と魂がせめぎ合うハザマです。

人間は魂を磨き、削りながら成長をしていくものですが、肉体は衰えていきます。

介護される側の方は、もちろん若い方もいますが、ほとんどが介護をする人より人生経験が豊富な高齢の方です。

その人生の先輩から直接学ぶ事はとても多いのです。

介護は、人の内面、その深部を覗く事も時には必要になってきます。

表面だけを撫でる様な介護もあるでしょう。

介護がクリエイティブな仕事と言われているのは、その方の内面(心情やこれまでの人生)を想像し理解する力が必要です。

介護する側のそれまでの人生経験と創造力がその方との円滑なコミュニケーションになるからなのです。

・・・理屈っぽい事を書きすぎたので、そろそろ制作記事を書きます。。。

絵本の制作

第一作目「にじいろとかげとおばあさんのしっぽ」

もういきなりこの絵本の中身を書いてしまいますが、この絵本は認知症をテーマにしています。

介護の仕事の中でも、認知症の方を介護するのは大変な労力がかかる場合があります。(これも人によりけりですが)

認知症について詳しく調べたのではないので、偉そうな事は書けないのですが(作家として大丈夫か?という声はいったんおいといて)認知症というテーマをいかに子供に分かりやすく物語りに落とし込むかをまず考えました。

絵本を書きながら思ったのですが、『老育』というものが必要ではないか?と、ふと思いました。

また話が脱線するのですが、今の日本は核家族が増えました。

核家族になってしまったのは、個人主義になったとか他にも様々な理由があるのでしょうが、学者じゃないので詳しい事は分かりませんが、子供達がおじいちゃんおばあちゃんと一緒に暮らす事も減り、関わる時間も離れて暮らしているのでかなり減っている様に感じています。

私は、おばあちゃん子でしたので大人になった今、その環境の有難さがよく分かります。

この仕事に就いたのも、もしかしたら小さい頃のその時の影響が多少あるのかもしれません。(もちろん他人のおじいちゃんおばあちゃんは自分の祖父祖母とは違う!というご意見があるでしょうが)

話を元に戻すと、私がこれから描き続ける予定の絵本は『老育』がメインテーマになると思っております。

絵本の構成

まず、絵本は大きく分けると『ストーリー』と『絵』があります。(ここでは構成や脚本は抜いて書きます)

今回の話は、ただ人間でやっては面白くないと思い、もぐらを擬人化しました。

もぐらの簡易デッサン

もぐらのおばあちゃんとその孫を軸に話は進みます。

おばあちゃんが突然いなくなってしまい、息子とお嫁さんは慌てふためきます。

孫はいなくなったおばあちゃんを探しにいきます。方々でおばあちゃんの目撃情報を耳にして、最終的におばあちゃんを見つけるのですが。。。

と、いうのが大まかなストーリーです。

そして絵がこちら↓

ラフ画

最後に

絵本の公開は、ドリームメットのホームページとYouTubeで全編無料公開を考えています。

印刷物は、注文が入ったら印刷して郵送するスタイルを最初はとっていく予定です。

営業先は保育園や幼稚園、子供達が多く集まる場所です。

介護士が絵本を描くというのは、ただ単に目立ちたがり屋ということもありますが(あるんかい!)この業界の可能性を押し広げていけるという事を世の中にアピールしていきたいのです。

介護士は、イメージも悪く、実際給料も安く休みもない・・・

それを変えていかなければ、福祉の未来はないと思っています。

福祉の未来が良いものでなければ、その国は良い国ではないです。これは言い切ってしまいます。

死ぬまで幸せに暮らせる世界を創造していくのがこれからの世界には必要なんだと思っています。

『幸せ』の定義はひとそれぞれでしょうが、その幸せを選べる時代になっていて欲しいと願ってこれからも介護現場から制作を続けていきますので、宜しくお願いします!

最後に二作目、三作目の構想も出来ているので予告を貼っておきます。

やまがある

【第二作目・やまがある】

山を舞台におんぶされた老人を描きます。姥捨て山と花咲かじいさんが原案です。

あなのなか

【第三作目・あなのなか】

三人の子供達が穴を見つけた事から始まる不思議な体験を描きます。

ドリームメット社員NGA

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